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経済・企業 コロナ株高の崩壊

リスク8 欧中対立 首脳会談で“溝”浮き彫り 「脱中国」でEU失速=酒井元実

メルケル独首相(左)は中国の習近平国家主席を批判した(Bloomberg)
メルケル独首相(左)は中国の習近平国家主席を批判した(Bloomberg)

 9月14日に開催された欧州連合(EU)と中国の首脳会談は異例の内容となった。新型コロナウイルス対策でビデオ通話形式で実施された会談には、中国からは習近平国家主席、EU側はミシェルEU大統領、ドイツのメルケル首相が出席。EU側が中国に対してこれまでにはない否定的な発言を繰り返すと、習主席は終了後の会見の参加を見送り共同声明もなく終了した。

 これまでのEUと中国首脳との会談といえば、EU側が「中国のご機嫌を損ねないよう、互恵関係の継続を確認する」といった意味合いが強く見受けられたが、今回は様相が違った。圧巻だったのは、メルケル首相の発言だ。「中国・EU間の協力体制は、互恵主義やフェアな競争などの原則に基づくべき」と強調した上で、「中国と欧州の社会システムは異なっているが、規則に基づいて行動するのが前提だ」と中国の外交・貿易の姿勢を痛…

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