経済・企業コロナ株高の崩壊

リスク1 米バブル 「恐怖指数」高止まり 下落局面への転換点=菊池真

若者を中心に「ロビンフッダ―」と呼ばれる超短期志向の投資家が急増 (Bloomberg)
若者を中心に「ロビンフッダ―」と呼ばれる超短期志向の投資家が急増 (Bloomberg)

 米国株市場は今、バブル状態から下落局面に転じた初期段階にあると筆者は見ている。

 株価水準を決める需給(売りと買い)関係を見ると、新型コロナウイルスの感染拡大による3月の世界同時株安後、米株市場で一貫して買われてきたのが、業績が好調で高い成長率が期待できるグロース(成長)株だった。IT大手のGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)をはじめとするナスダック上場のハイテク銘柄がその典型だ。

 ナスダック総合指数が3月23日の安値6860・67から9月2日の戻り高値1万2056・44まで急上昇したことは、米株がグロース株主導で上昇してきたことを明確に示している。

残り2165文字(全文2453文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事