週刊エコノミスト Online闘論席

池谷裕二の闘論席

    撮影 小川昌弘
    撮影 小川昌弘

     新型コロナウイルスの治療のために、世界で競うようにワクチン開発が進められている。

     すでに臨床試験が入っているものもあり、連日発表されるデータを眺めるにつけ、一定の期待ができそうな気配だ。開発一番手の製薬企業には膨大な利益がもたらされるだろう。

     通常ワクチンの開発には10年近い年月を要する。過去最速での承認は、筆者が知る限り、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)ワクチンの4年だが、今回で最短記録を更新するだろう。

     世間に最も認知されているワクチンはインフルエンザの予防接種だ。日本で年間2500万人ほどが接種しており、統計学的に予防効果が確認されている。

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