私がチームを離れた２０１５年以降、11人のメンバーを入れ替えた。その一方で、都市対抗野球の予選を戦う東芝は若手が中堅に育ち、生きのいいピッチャーの加入で戦力アップ。三菱パワーは三菱重工長崎との統合を経て選手層に厚みができた。相対的にＥＮＥＯＳの実力はこの２強に及ばず、４年連続予選敗退の苦渋を味わった。

　慶応大学野球部監督の任期を残して昨年12月に復帰した時、選手に言った。「俺が戻ってきた意味が分かるか？　来年予選を突破できなければ、休部だぞ！」