週刊エコノミスト Online学者が斬る・視点争点

採用軽視では革新は生まれず=碇邦生

高まる人材獲得の重要性

 近年、優れたイノベーションを生み出している企業に共通してみられる特徴として、採用に力を入れていることが挙げられる。Google(グーグル)の従業員番号4がヘザー・ケアンズという採用担当であったように、イノベーションの源泉として人材を採用できるかどうかが鍵を握る。そのため、人材獲得競争は世界中で激しさを増している。

 日本でも、大学新卒であっても年収1000万円を超えるオファーが出るというニュースも目にする機会が増えてきた。くら寿司が、2020年春の新卒採用で、入社1年目から年収1000万円の幹部候補生を募集するというニュースは記憶に新しい。

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