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週刊エコノミスト Online 学者が斬る・視点争点

「将来人」の目で見直す社会=花木伸行

コロナ禍が「自由な専門家」生む

 世界経済フォーラムが来年5月に開催する年次総会(ダボス会議)のテーマは「グレート・リセット」。コロナ禍でひずみが明らかになった経済・社会システムを見直し、公正で持続可能な世界の構築を目指すのだという。

 地球環境の悪化、増大する財政赤字といった社会の持続可能性に関わる問題をどう解決するか。その方法の一つとして、提唱されているのが、将来世代の視点を取り入れて施策を考える「フューチャー・デザイン(FD)」だ。

 FDは2012年春、大阪大学に在籍していた西條辰義(現・高知工科大学教授、総合地球環境学研究所特任教授)、原圭史郎(現・阪大教授)両氏らを中心とした研究グループが提唱。研究と実践が進められている。

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