GAFAが示す創造性の活用法=生稲史彦
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米ITの「古典」は日本にあり
ゲーム市場では今年8月以降、アップルと米ゲーム会社エピックゲームズ(エピック)の対立がニュースになった。アップルが展開するアプリ配信プラットフォーム「アップストア」で販売されていたエピックの人気タイトル「フォートナイト」の売り上げの配分をめぐり、アップルの取り分が多すぎるとエピックが異を唱えたところ、フォートナイトがアップストアから削除された。対立を深めた両社は、非難合戦を繰り広げた。
1990年代からゲーム市場を観察してきた筆者としては、このニュースに接したとき、時代が変化したという感慨と、既視感を抱いた。時代の変化は、ゲームのプラットフォーム(基盤)を提供する企業が任天堂やソニーではなく、アップルになったことである。そして既視感は、プラットフォームを提供する企業とコンテンツを提供する企業の対立が30年以上も前から存在するからだ。
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週刊エコノミスト
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