北條一浩/桐山友一
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編集部から
コロナ禍に明け暮れた1年だった。取材なども対面ではなくZoomを使うことがごくあたりまえになっている。
12月8日号で、伊藤亜紗著『手の倫理』の書評を掲載した。評者は池内了さん。この本は、西洋由来の視覚優位でやってきた現代社会に対し、触覚の重要性を説いたものだが、冒頭、「さわる」と「ふれる」の相違について書くことから始まる。
英語ならtouchの一語だが、日本語には「さわる」と「ふれる」がある。一方的に成立する前者と、相互関係抜きには実行できない後者。
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週刊エコノミスト
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