欧州 復興基金で環境投資を加速 テスラで揺らぐ独自動車業界=藤好陽太郎
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欧州各国は11月初めにかけて再度の都市封鎖(ロックダウン)に踏み切った。これにより新型コロナウイルスの新規感染者は減少してきたものの、経済は大きな打撃を受けている。そこに英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)が追い打ちをかけようとしている。EUは難産の末に合意した欧州復興基金をテコに官民一体で環境関連への投資で乗り切る構えだが、前途は多難だ。
英銀関係者によると、最近、英中部のコベントリーにあるジャガー・ランドローバーの工場で100人規模のレイオフ(一時解雇)が行われた。一部は労賃の安いハンガリーの工場で補ったという。ブレグジットによる混乱回避が理由だというが、コロナ禍を隠れみのにしているようだ。ブレグジットを理由にしたレイオフは政治的に批判されかねないが、コロナであれば通りやすいという。
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週刊エコノミスト
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