クローズアップ6 カマラ・ハリス 公民権運動の申し子 党内の「橋渡し」役にも=津山恵子
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ジョー・バイデン新政権の主要閣僚の中で、カマラ・ハリス次期副大統領は圧倒的な存在感を放つ。
副大統領として初の女性、初の黒人と、米国における二つの大きなマイノリティー(社会的少数者)グループを代表するだけではない。日本人には分かりにくいが、父親がジャマイカ出身であるために初のカリビアン系であり、また母親はインド出身のため初のアジア系副大統領でもあるのだ。これら地域からの移民が、ハリス氏の副大統領就任を誇らしく見守るであろうことは間違いない。
ハリス氏は、黒人の人権を求めた公民権運動を主導したマーティン・ルーサー・キング牧師が暗殺される4年前の1964年に生まれた。ハリス氏の両親はマイノリティーとして公民権運動に積極的に参加し、ハリス氏をベビーカーに乗せてデモなどに頻繁に参加していた。
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