週刊エコノミスト Online編集後記

加藤結花/村田晋一郎

編集部から

 数日のうちに状況は一変した。昨年12月上旬、英国で米製薬大手ファイザーと創薬ベンチャーの独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンの接種が開始。しかし、その後すぐに変異種の新型コロナの感染拡大が確認され、首都ロンドンなどのロックダウン(都市封鎖)が決まった。

 今年の世界経済を予測する特集の取材を始めた当初は、コロナ終息への期待感が高まっていただけに、変異種のニュースを知った時は「あ~」と思わず声が出るほど落胆した。ただ、医薬・化学分野に詳しい丸紅経済研究所の近内健チーフ・アナリストによると、「変異により感染が広がりやすくなっている可能性はある」としながらも、「ワクチンの有効性が下がることも確認されていない」という。

 新型コロナの動向はこれからも経済に大きな影響を与える。今年も注視し続けるしかない。

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