中園敦二/浜條元保
有料記事
編集部から
「不況記者だな」。20年ほど前に毎日新聞の西部本社経済部に配属後、当時の部長からこう言われた。最初の取材は、福岡市博多にある老舗百貨店の閉店セール。その後も高級ショッピングセンター、テーマパークの苦境を取材した。
2度目の経済部勤務はリーマン・ショック直後。工業地帯の北九州市担当のときは、地元の百貨店はもちろん、メーカーの不振もあり、まさに街が“鉄冷え”状態だった。何本もの「倒産」「閉店」予定原稿を抱え、企業幹部宅を朝、夜訪ねた。応対してくれた幹部の厳しい表情が記憶に残る。
さて、コロナ禍のいま。今年1月から本誌編集部に加わった。経済の先行きは不透明感が増している。ならば、未来につながる明るい話題を探し求めて歩きたい。今度こそは、不名誉な名称を返上できるように。よろしくお願いします。
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週刊エコノミスト
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