香港 ホテルで休日を過ごす家族が急増=關潔琳
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香港のホテルの客室稼働率が一時期の低迷から復活しつつある。2019年第1四半期(1~3月)に9割以上だった稼働率は、同8月から反政府デモの影響を受け60%台に転落。20年2月には新型コロナウイルス感染拡大による影響で29%まで低下した。
そこでホテル業界は、内需開拓に方向を転換。「ステイケーション」という宿泊プランの提供を開始し、これが香港人の新たなトレンドとなっている。
ステイケーションはステイ(滞在)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語で、自宅近くのホテルで休暇を楽しむという考え方だ。プラン提供後、客室稼働率は20年3月には32%、同11月には54%と徐々に回復。11月以降は、香港政府が1部屋の宿泊人数を限定するなど、新型コロナに対する対策を強化。しかし、12月のクリスマス連休には近場のホテルに多くの香港市民が宿泊しており、その情熱は冷めていない。
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週刊エコノミスト
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