現代自動車 EVで攻勢かける韓国最大手=宮川淳子/324
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◆Hyundai Motor
現代自動車は韓国最大の自動車メーカー。韓国国内では系列の起亜自動車を含めたグループ全体で年間約126万台を販売し、2019年(1~12月)の国内市場シェアが70%と圧倒的である(韓国自動車産業協会調査)。韓国の自動車市場の規模は米国の10分の1程度にとどまるが、現代自グループの世界生産台数は年間700万台以上と韓国全体の国内需要の178万台超を大幅に上回り、世界のあらゆる地域で販売されている。
しかし、自動車メーカーの競争は厳しく、業績はグローバルな経済環境に左右されやすい。EV(電気自動車)やFCV(水素と酸素の化学反応から発電する燃料電池自動車)などのエコカー(低公害車)へのシフトが世界的に急速に進んでいることもあり、この分野での競争力が現代自の業績に与える影響度合いが今後は増していくと考えられる。
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週刊エコノミスト
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