「高額接待」の文科局長 人材難で異例の本省復帰
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文部科学省から大学入試センター理事に出向していた義本博司氏(1984年旧文部省入省)が、1月1日付で総合教育政策局長として本省に復帰した。義本氏は、18年に科学技術・学術政策局長(当時)が逮捕された贈収賄事件に絡み、戸谷一夫事務次官(同)とともに贈賄側の業者から高額接待を受けていたことが発覚し、懲戒処分を受けた。翌19年1月の大学入試センターへの出向は「事実上の更迭」と見られていた。
復帰の背景にあるのは、幹部候補の人材難だ。17年に発覚した天下り斡旋(あっせん)問題に始まり、加計学園の獣医学部新設を巡るゴタゴタ、前述の贈収賄事件と相次ぐ不祥事に見舞われた文科省。義本氏を含めて多くの幹部が傷を負う結果となり、トップを担える人材の層が薄くなってしまった。
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