経済・企業深層真相

苦戦する九州の鉄道会社 新型コロナ打開にDX

報道公開されたJR九州の新しい観光列車「36ぷらす3」=徳野仁子撮影
報道公開されたJR九州の新しい観光列車「36ぷらす3」=徳野仁子撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大による移動自粛は、大都市が基盤のJRや私鉄、航空各社だけでなく、地方の交通事業者にも打撃を与えている。

「人の移動に頼り過ぎていた」。JR九州の青柳俊彦社長は、こんな言い回しで「反省」を口にする。九州の地方都市を鉄道でカバーするJR九州は、ビジネスや観光の足として身近で、アジアへの近さから訪日客も右肩上がりで増えていた。それが昨春の緊急事態宣言後、運輸収入は最大8割減まで落ち込み、再度の緊急事態宣言で再び窮地に立たされている。

 西日本鉄道の倉富純男社長も「創業以来の危機だ」と厳しい認識を示す。両社ともホテルや小売業も手掛けるが、いずれも人が外に出て行動することで収益を得る前提が崩れた。列車や高速バスを運休、減便して乗務員らの人件費を抑制してしのぎ、春のダイヤ改定で大幅に本数を削減する。

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