週刊エコノミスト Online編集後記

浜田健太郎/藤枝克治

編集部から

 千葉県の自宅で突然、スマートフォンが警報を発した後、長い揺れがやってきた。2月13日、福島県沖を震源とするマグニチュード7・3の地震だった。「東北だ」と直感し「原発は大丈夫か」と考えた。

 東日本大震災と福島第1原発事故から丸10年。原子炉に溶け落ちた燃料デブリの取り出しは今年開始する予定だったが、2022年以降に延期になった。他方で、震災前は3割弱あった原発への電源依存度は、事故後には1割未満に低下した。

 今、原発推進派が勢いづいている。温暖化対策重視のバイデン米政権が発足し、脱炭素化の流れが一気に加速した。「原発は発電中に二酸化炭素を出さない」と再稼働を推す声が勢いを増すだろう。しかし、地震が集中する日本列島で原発を積極活用することと、当分は火力発電に依存することのどちらが脅威か。私は前者に現実味を伴う恐怖を感じる。

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