インタビュー 小池淳義 ウエスタン・デジタル日本法人社長
有料記事
日本に半導体製造を残すには外国企業との合弁がベストだ
かつては日本にもファウンドリー(半導体製造受託)ビジネスの機運があった。そのキーマンである米ウエスタン・デジタル日本法人のトップ・小池淳義氏に当時の事情と今後の展望を聞いた。
(聞き手=村田晋一郎/浜田健太郎・編集部)
── 日本のファウンドリービジネスとして、小池さんが立ち上げたトレセンティテクノロジーズが期待されていた。
■2000年に日立製作所と台湾UMCとの合弁でトレセンティテクノロジーズを設立した。その頃、台湾のTSMCやUMCが台頭し、半導体ビジネスは一貫生産からファブレス│ファウンドリーのビジネスモデルに移行するとの直感があった。日本にもファウンドリーが必要で、日本のものづくりを結集し、技術革新を起こせば、成功できると思った。ただし、立ち上げには約1000億円の初期投資が必要で、当時は日立単独では難しかっ…
残り1229文字(全文1617文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める