週刊エコノミスト Online編集後記

中園敦二/浜條元保

編集部から

 日経平均株価が約30年ぶりに3万円台を一時突破した。このころ入社した新卒を「バブル社員」と呼ぶ人がいた。いつかはじけてしまう、つまり辞めるだろうという意味だった。

 卒業間近の同級生たちは、就職活動で苦労することもほとんどなく、「その会社でなければ絶対にダメ」という感じはなかった。企業側も豪華な食事付きで「ぜひ弊社に」と新卒集めを競っているようだった。「いっぱいごちそうしてくれたところにする」という同級生もいた。だが、バブル崩壊後、退職したと耳にした。いまや会社そのものも残っていない。

 さて、日経平均は今後どうなるか。「バブルだ」とヒヤヒヤな人、「最高値更新も」とワクワクな人それぞれだろう。取材中、ある投資家の言葉が響いた。

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