舞台 四月大歌舞伎 絵本太功記 尼ケ崎閑居の場=小玉祥子
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母と息子の死に武将が大泣き 見せ場の多い人気演目を堪能
明智光秀が織田信長を討った「本能寺の変」を題材にした「絵本太功記(たいこうき)」の人気場面で、「太功記十段目」と通称される「尼ケ崎閑居の場」が東京・歌舞伎座の「四月大歌舞伎」第二部で上演される。主人公の武智(明智)光秀を中村芝翫(しかん)が演じる。
光秀の母皐月(さつき)は、息子が主君小田春永(織田信長)を討ったことを恥じて播磨(はりま)国(兵庫県)尼ケ崎の庵(いおり)に引きこもった。光秀の妻操は皐月を案じ、嫡男十次郎とその婚約者初菊(はつぎく)と共に庵を訪ねた。十次郎は母と祖母が見守る中、初菊とささやかな祝言をあげて光秀と真柴久吉(羽柴秀吉)の戦いに出陣する。庵に一夜の宿を求めた旅の僧が風呂が沸いたことを皐月に告げ、皐月は僧に先に風呂に入…
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週刊エコノミスト
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