教養・歴史アートな時間

クラシック 北川千紗 ヴァイオリン・リサイタル=梅津時比古

バイオリンの北川千紗(右)とビアノの鈴木華重子(左)
バイオリンの北川千紗(右)とビアノの鈴木華重子(左)

フレッシュ・アーティスツ from ヨコスカ シリーズ59

玄人が「うまい」とうなる無比なる音程の正確さ

 演奏に関しての「うまい」という言葉には、いろいろな意味合いがある。その定義の一つに、いわゆる玄人筋が認める「うまい」というものがある。たとえばバイオリンであれば、どんなときにも一瞬たりとも音程を崩さない、というようなこともその要素であろう。

 ピアノであれば、どのような声部(旋律線や音の動き)にも神経が行き届いている、ということなど。また、何の楽器でも、楽譜を隅々まできちんと頭に入れていて、いわゆる素人的に歌わない(過度に叙情的にしない)、歌を優先するあまりに他の構造が崩れてしまう、というようなことがないのもポイント。要するに、技術的にも、音楽的にも、極めて高度な水準を維持しているのである。

残り951文字(全文1301文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事