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教養・歴史 アートな時間

クラシック 北川千紗 ヴァイオリン・リサイタル=梅津時比古

バイオリンの北川千紗(右)とビアノの鈴木華重子(左)
バイオリンの北川千紗(右)とビアノの鈴木華重子(左)

フレッシュ・アーティスツ from ヨコスカ シリーズ59

玄人が「うまい」とうなる無比なる音程の正確さ

 演奏に関しての「うまい」という言葉には、いろいろな意味合いがある。その定義の一つに、いわゆる玄人筋が認める「うまい」というものがある。たとえばバイオリンであれば、どんなときにも一瞬たりとも音程を崩さない、というようなこともその要素であろう。

 ピアノであれば、どのような声部(旋律線や音の動き)にも神経が行き届いている、ということなど。また、何の楽器でも、楽譜を隅々まできちんと頭に入れていて、いわゆる素人的に歌わない(過度に叙情的にしない)、歌を優先するあまりに他の構造が崩れてしまう、というようなことがないのもポイント。要するに、技術的にも、音楽的にも、極めて高度な水準を維持しているのである。

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