週刊エコノミスト Online編集後記

斎藤信世/市川明代

編集部から

「米国に憎悪の居場所はない」。米南部ジョージア州アトランタで演説したバイデン大統領は、アジア人に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)を強く非難した。

 ニューヨーク市警察によると、昨年1年間のアジア人への憎悪犯罪は30件で、うち16件が暴力事件だった。市は「アジア人への憎悪犯罪が急増している」と警鐘を鳴らしている。

 同じような状況を、同時多発テロ後にも体験した。イラク戦争終結前の2009年に現地の高校に通っていたが、イスラム教徒への偏見は確かに感じた。自身もマイノリティーだったので、人ごととは思えなかった。

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