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ケニア 20年で変化した若者の姿=山口昌城

首都ナイロビにあるiHubテクノロジー・イノベーション・センター (Bloomberg)
首都ナイロビにあるiHubテクノロジー・イノベーション・センター (Bloomberg)

 2021年1月、筆者は約20年ぶりに、2度目のケニア駐在となった。きれいに整備された道路や中国が建設した鉄道など、20年という長さを目に見える形でも感じるとともに、何よりも変化に驚かされたのは、ケニアの若者たちの力強い姿だった。20年前には大学の寮の食堂のメニューが不服で暴動を起こしていたような学生や、20代後半の若者たちが、今ではカフェでノートパソコンを片手に新規ビジネスの議論をしている姿をよく目にする。

 オフィス街も大きく様変わりし、市内や官公庁街に集中していたビル群も広がりをみせ、20年前にはなかったシェアオフィスも多く存在するようになった。そこにはケニアの若者たちが立ち上げたスタートアップ企業が集まり、アフリカからイノベーション(技術革新)を起こそうと日夜奮闘している。欧米や日本人を含むアジアの若者との、共同の取り組みも出ていると聞く。

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