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国際・政治 深層真相

五輪都合の緊急事態宣言 崖っぷちの東京都

 新型コロナウイルスの感染再拡大が続く東京都。小池百合子知事は4月18日、「緊急事態宣言の要請も視野に入れ、スピード感を持って検討するよう職員に指示した」と述べ、3回目の宣言発令の可能性に踏み込んだ。

 都内では12日に「まん延防止等重点措置」の適用がされたばかり。もともと重点措置の適用に慎重だった小池知事のあまりに早い「宣言」への言及の裏には、開幕まで100日を切った東京五輪・パラリンピックへの焦りがある。

 東京より数日早く宣言の必要性に言及したのは大阪府だ。感染者が1000人を超え、医療提供体制が危機的状況に追い込まれている大阪に比べると、東京の感染者は400~700人程度で推移。重症者も45人前後で、2度目の宣言が発令された1月8日時点(感染者2459人)よりはまだ落ち着いているようにも見える。だが、都幹部は「感染者が跳ね上がる時は一瞬。いますぐに手を打たないと五輪に間に合わない」と危機感を示す…

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