米消費者物価の伸びは5月に顕著に表れる=愛宕伸康
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米労働統計局(BLS)が4月13日に発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、総合指数が前年比で2・6%上昇し、伸び率としては2年7カ月ぶりの大きさとなった。振れの大きいエネルギーと食品を除くコアCPIも同1・6%の大きな上昇となった。
市場ではインフレ懸念を指摘する声が徐々に増えているが、果たしてCPIの前年比伸び率はどこまで上振れるのか、簡単な試算をしてみよう。
その前に、重要な点を二つ指摘しておきたい。一つ目は、CPIの総合指数は振れの激しいエネルギー価格によって大きく左右されるという点だ。従って、物価上昇率の実勢を捉えたい場合はコアCPIを見るべきであり、以下ではコアCPIに焦点を当てる。
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週刊エコノミスト
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