経済・企業深層真相

武田期待の「新薬候補」 低迷する開発の救世主か

 武田薬品工業の湘南研究所で開発するナルコレプシー(過眠症)薬に業界関係者が注目している。同薬は、突然強い眠気に襲われる病気を治療する新薬候補で、来春に最終段階の臨床試験開始を見込む。クリストフ・ウェバー社長=写真=が、ピーク時の売り上げ予測を最大60億ドル(約6500億円)と公言する期待の新薬候補だ。

 研究開発部門は製薬企業の心臓部だが、武田は最近、自前では目立った成果を上げられていない。湘南研究所は戦前から続く大阪・十三の拠点を閉鎖して開業。しかし、武田の看板を表に出さず「湘南ヘルスイノベーションパーク」と名付け、建物の一部でテナントも募集したことで、「不動産業を始めた」と揶揄(やゆ)される始末。

残り208文字(全文512文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

3月28日号

東証再編1年 日本株の大逆襲18 大日本印刷、カナデン…… 本気出し始めた低PBR株 ■安藤 大介21 60年ぶり大改革の東証再編 「骨抜き」批判についに本腰 ■編集部23 スクリーニングで探す 株主還元が期待できそうな120銘柄26 プライム経過措置 適用企業の8割が基準未達 スタンダード移行の救 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事