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週刊エコノミスト Online 闘論席

池谷裕二の闘論席

撮影 吉田航太
撮影 吉田航太

錠剤ではなくアプリが処方される将来は近い=池谷裕二

 昨夏、日本初のプログラム医療機器CureApp(キュアアップ)が承認されたことを皮切りに、「エムヘルス(mHealth)」が注目を集めている。エムヘルスはモバイルヘルスの略称で、端末機を通じた健康管理や治療を指す。例えばCureAppは禁煙を支援するアプリで、従来の薬を上回る禁煙効果を得られたため保険適用となった。デジタル医薬が期待される疾患は糖尿病、認知症、アトピー性皮膚炎など幅広い。通院先で錠剤ではなくアプリが処方される将来も遠くないだろう。

 精神疾患や発達障害を診断・治療するアプリ開発も進んでいる。人工知能(AI)が発達したことで自然言語処理や音声分析が飛躍的に向上し、日常的な会話を分析することが可能となった。これによって会話から病名を特定することができるのだ。会話テキストを言語的に解析しなくても、例えばクリック、タップ、スクロール、スワイプなどのキーストロークの動きから、うつ病を検出することに成功した研究もある。こうした技術は「デ…

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