交通事故多発のインド、罰金強化で事故は減少傾向に=中島敬二
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インド 罰金増額で交通事故が激減=中島敬二
インドは中国以上の交通事故最多発国である。2019年には全土で約48万件の交通事故が発生し、15万1113人が亡くなっている。
事故は交通違反と強い相関関係にある。7月2日、北部デリー市交通警察局は過去10年間で交通違反の罰金として7億ルピー(約10億円)を徴収したと発表した。
だが20年度は交通違反、交通事故ともに激減した。コロナ禍で交通量が減ったこともあるが、インド政府が交通違反への罰則を強化したことが大きい。19年9月に施行した新たな規制では、運転免許証不携帯の場合、従来の罰金の10倍に当たる5000ルピーが徴収される。またスピード違反者に科される罰金は従来の400ルピーから1000~2000ルピーに引き上げられた。
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週刊エコノミスト
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