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カモメが餓死寸前…豪州の再ロックダウンでシドニーはゴーストタウンに=守屋太郎

シドニーの目抜き通りは人影すら見えない 筆者撮影
シドニーの目抜き通りは人影すら見えない 筆者撮影

豪州 シドニーがゴーストタウン化=守屋太郎

 真冬を迎えたシドニーは6月末、新型コロナ感染が再拡大、約1年ぶりに大規模な都市封鎖に突入した。州政府は7月、休業命令を店内飲食から必需品以外の小売業や建設業などに拡大。運動で外出できる範囲も10キロ以内に、必需品の買い物も1世帯当たり1人1日1回に制限している。

 7月下旬、南北約1・5キロの中心街を歩いた。高層住宅が多い南部では時折、人や自転車とすれ違うが、北側のオフィス街は無人だ。湾に面した北端の地区も人影はなく、海鳥の鳴き声だけが響く。持ち帰りのみ営業しているマクドナルドでハンバーガーを買い、外で食べようとした瞬間、急降下してきたカモメに強奪された。普段は残飯で生活している鳥が、人が消えた街で腹を空かせている。

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