NY州知事交代で公共交通機関の資金源が白紙の危機=齋藤康弘
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ニューヨーク 新知事は「クルマ社会」の味方?=斎藤康弘
セクハラ疑惑で退陣したクオモ・ニューヨーク州知事の後任に、キャシー・ホークル副知事が昇格した。同州初の女性知事として歓迎の声が上がる一方、この交代劇により、今後のマンハッタン都市計画の要となるはずだった「混雑課金」制度の実現が不透明になっている。
同制度は、排ガスの削減や公共交通機関の利用を目的にマンハッタンの60番街以南の地域への車両の乗り入れに課金する。収入は老朽化した市の地下鉄システムの修理改善の財源に充てられる。クオモ氏が進めていたが、ホークル新知事はクルマ社会で育った地方都市の出身であり、クルマへの課税や課金制度に対して否定的だ。
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週刊エコノミスト
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