斎藤信世/市川明代
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編集部から
取材で出会った大学生に「人気の就職先」を聞いたところ、コンサルや商社、外資系投資銀行との答えが返ってきた。一方、マスコミについては「周りでは志望している人はほとんど聞かない」と、少し申し訳なさそうに教えてくれた。
9月7日号のEV(電気自動車)特集では、愛知県の自動車部品企業を取材した。変革期の中で生き残り策を模索する姿はオールドメディアが置かれている状況とも重なる。ある経営者は、「自動車業界の先行きは非常に不透明」と話していたが、新聞や雑誌、テレビも同じだ。
前述の大学生には「情報収集で使う媒体」についても聞いてみたが、やはりツイッターが多いといい、「テレビはみない。新聞はネットでみる」とのことだった。自動車業界とオールドメディア──。置かれた状況はどちらが深刻なのだろうか。足元を見つめ直すきっかけにもなったEV特集だった。
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週刊エコノミスト
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