第37回 遠隔手術領域の進出、川崎重工に期待=ゼノデータ・ラボ
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米国インテュイティブ・サージカルの遠隔手術支援ロボット「ダヴィンチ」が2000年に登場して以来、遠隔手術の存在は広く知られるようになった。そして19年、ダヴィンチの主要特許の多くが期限切れしたことをきっかけに、国内企業の遠隔手術領域への新規参入が増えている。
今回は「遠隔手術の普及」によってどのような需要が生まれるのか、AI(人工知能)を使った経済予測システム「ゼノブレイン」を使って分析した。予測結果は、(1)遠隔手術用ロボットの製造や支援システムの開発に関する需要の増加と、(2)遠隔医療の基礎技術や関連技術の需要増加──の二つに大別できる(図)。
(1)については、「遠隔手術ロボット本体」のほか、3Dモデルを用いて患部とその周囲がどのようになっているのかを立体的に描出してリアルタイムに表示し、状況に応じて適切な手術を行えるようにサポートする「手術ナビゲーションシステム」の需要増加がある。
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週刊エコノミスト
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