教養・歴史著者に聞く

『ジョブ型雇用社会とは何か』 著者 濱口桂一郎さん

     ◆著者 濱口桂一郎さん(労働法政策研究者)

    雇用システムを転換するのは生やさしいものではない

     昨年来、日本特有の「メンバーシップ型」雇用から「ジョブ型」に転換すべきと盛んに論じられている。二つの言葉の“生みの親”である濱口さんが、にわかに沸き起こったジョブ型論のおかしさに業を煮やし、筆をとった。

    「今のままでいいわけではありません。でも、雇用システムは複雑怪奇に絡み合っていますから、本当に転換しようとすれば何もかもガラリと変わることになり、生やさしいものではない。提唱する人たちにその覚悟はあるのでしょうか」

     日本では、雇用契約に仕事の中身が定められておらず、社員(メンバー)は異動でさまざまな職務を割り振られる。終身雇用や年功序列といった仕組みもそこから生じた。他の国々ではまず職務(ジョブ)を定め、それをこなせる人を採用する。

    残り954文字(全文1320文字)

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