教養・歴史著者に聞く

『ジョブ型雇用社会とは何か』 著者 濱口桂一郎さん

     ◆著者 濱口桂一郎さん(労働法政策研究者)

    雇用システムを転換するのは生やさしいものではない

     昨年来、日本特有の「メンバーシップ型」雇用から「ジョブ型」に転換すべきと盛んに論じられている。二つの言葉の“生みの親”である濱口さんが、にわかに沸き起こったジョブ型論のおかしさに業を煮やし、筆をとった。

    「今のままでいいわけではありません。でも、雇用システムは複雑怪奇に絡み合っていますから、本当に転換しようとすれば何もかもガラリと変わることになり、生やさしいものではない。提唱する人たちにその覚悟はあるのでしょうか」

     日本では、雇用契約に仕事の中身が定められておらず、社員(メンバー)は異動でさまざまな職務を割り振られる。終身雇用や年功序列といった仕組みもそこから生じた。他の国々ではまず職務(ジョブ)を定め、それをこなせる人を採用する。

    残り954文字(全文1320文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    5月24日号

    待ったなし! 相続&登記 来春から新ルールへ16 予期せぬ税負担の危険 来春の大変革に備えよ ■村田 晋一郎18 遺産分割 親から生前贈与・親へ家プレゼント…… 特別受益・寄与分の加味は 10年間限定で登記を促進 ■竹内 亮21 遺言書 手続きは簡素で割安 自筆証書遺言の保管制度 ■飽津 史隆22 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    編集部からのおすすめ

    最新の注目記事