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教養・歴史 小川仁志の哲学でスッキリ問題解決

いつも仕事を先延ばしする悪癖を改善したいのですが/99

いつも仕事を先延ばしする悪癖を改善したいのですが/99

 Q いつも仕事を先延ばしする悪癖を改善したいのですが

 A 結果として仕事全体を積極的に行う「意義ある先延ばし」に変えてみては

 いつも仕事を先延ばししてしまって、ギリギリになって慌ててやります。なんとかこの悪癖を直したいのですが。

(出版関係勤務・30代女性)

 似た悩みを抱える人は多いのではないでしょうか。私もどちらかというとそのタイプです。と言うと驚く人と、納得する人の2種類がいると思います。

 私がいつも締め切りより早く仕事を終わらせ、提出することを知っている人は驚くでしょう。原稿の執筆はたいていそうです。反対に、いつも催促されてからしかやらないと思っている人は納得するでしょう。大学で提出しなければならない書類は、遅いからです。

 この違いはどこにあるのか? 別に相手によって態度を変えているわけではありません。仕事の種類の問題だと思うのです。

縦型人間と横型人間

 そこで参考になるのが、先延ばしについて思考することで、イグ・ノーベル賞まで受賞した哲学者ジョン・ペリーです。

 ペリーは「意義ある先延ばし」という表現をするのですが、自身も先延ばし癖のおかげで、逆に多くの成果を上げることができていると言うのです。

 たしかにペリーは著名な哲学者で、多くの業績があります。軽妙に哲学を語るラジオ番組でも知られています。まさかそんな彼に先延ばし癖があ…

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週刊エコノミスト

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