ベトナム　リゾート地で観光客受け入れへ＝阿部浩明

　ベトナム南部キエンザン省フーコック市は11月から、ワクチン接種証明書の保有者を対象として、海外からの観光客受け入れを再開する予定だ。同市はリゾート地として有名なフーコック島を有する。当初案では、10月から試験的に実施予定だったが、9月に新型コロナのクラスター（感染者集団）が発生したため延期されていた。

　まず、最初の3カ月間で月に2000〜3000人をチャーター便で受け入れ、その後の3カ月間では、定期便も運航して月に5000〜1万人を受け入れるという。フーコック市民へのワクチン接種も計画に盛り込まれているが、9月24日時点で1回目の接種者が人口（18歳以上）の約35％にとどまっており、同市への優先的なワクチン配分と接種の進展が課題だ。