活況の台湾半導体産業で深刻な人材不足、少子化と給与の低さが原因=井上雄介
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台湾 半導体産業で人材不足深刻=井上雄介
世界的な半導体不足の中、活況に沸く台湾半導体産業。政府系の工業技術研究院によると、今年の年間総生産額が、前年比18・1%増えて3兆8000万台湾ドル(約15兆円)を突破する見通しだ。しかし、技術者を中心とした人材不足が深刻化しており、「もはや国難」との指摘すらある。
台湾の人材サービス会社「104人力銀行」のリポートによれば、台湾半導体製造各社の求人数は今年4~6月、月平均で2万7701人と前年同期比で44・4%も増加。半導体デザインおよび生産とパッケージプロセスの技術者が特に足りない。背景には、少子化などによる理工系学生の減少がある。博士の不足は特に深刻で、台湾中央通信社によると、最大手の台湾積体電路製造(TSMC)1社だけでも2030年には250~300…
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週刊エコノミスト
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