トルコ株 変則的金融政策が重し=堀江正人
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トルコのイスタンブール100種株価指数は、昨秋の米大統領選後から今年1月にかけて上昇を続けたが、3月下旬トルコ中央銀行のアーバル総裁が解任されたのを機に下落した。インフレ抑制のため利上げを主張したアーバル総裁の解任は、エルドアン政権の経済運営への市場の不信感を高め、為替、債券、株価がトリプル安となった。
9月にインフレが加速する中、中銀が市場にとって想定外の利下げを実施した。景気拡大重視のエルドアン大統領の意向をくんだと見られる変則的な利下げへの不安感から、通貨リラが売り込まれ史上最安値となったが、株価はほぼ横ばい状態で推移した。
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週刊エコノミスト
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