経済・企業THE MARKET

トルコ株 変則的金融政策が重し=堀江正人

 トルコのイスタンブール100種株価指数は、昨秋の米大統領選後から今年1月にかけて上昇を続けたが、3月下旬トルコ中央銀行のアーバル総裁が解任されたのを機に下落した。インフレ抑制のため利上げを主張したアーバル総裁の解任は、エルドアン政権の経済運営への市場の不信感を高め、為替、債券、株価がトリプル安となった。

 9月にインフレが加速する中、中銀が市場にとって想定外の利下げを実施した。景気拡大重視のエルドアン大統領の意向をくんだと見られる変則的な利下げへの不安感から、通貨リラが売り込まれ史上最安値となったが、株価はほぼ横ばい状態で推移した。

残り164文字(全文433文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月10・17日合併号

EV戦争202314 BYD、実質253万円の黒船EV 圧倒的な低価格で日本に照準■稲留正英17 トヨタのEV戦争 ソフトと製造の競争力確立が急務■中西孝樹23 中国で日本車苦戦 大衆車市場でシェア落とす■湯進26 急成長テスラ サイバートラックは予約200万件 ■土方 細秩子28 日本車への警鐘  [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事