穀物 年末に向け上値うかがう=柴田明夫
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穀物相場は底堅い展開が続いている。シカゴ穀物市場では、10月以降も大豆が1ブッシェル=12ドル台、トウモロコシが同5ドル台を維持。7年ぶりの高値圏は変わらず、小麦は7ドル台に浮上している。米農務省によれば、10月17日時点で主要生産18州の収穫は順調で、今年の米国の穀物生産量は、トウモロコシ、大豆が過去最高を更新する見通しだ。
こうした生産量増大にもかかわらず、市場では「ハーベスト・プレッシャー」(収穫期の売り圧力)が見られない。これは2012~13年にかけて、穀物価格が史上最高値を付け、農家の純収入が過去最高を記録した際に、農家がこぞってサイロの拡張を行って貯蔵能力を拡大していたので、収穫時に安値で売り急ぐ必要がなくなったからだ。
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週刊エコノミスト
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