関西スーパー統合賛成は”よそ者”排除の論理
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関西スーパー統合賛成 “よそ者”排除の論理
首都圏地盤のスーパー、オーケーが、関西地盤の関西スーパーマーケットとエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリンググループとの統合差し止めを求めた仮処分申請について、神戸地裁が11月22日、差し止めを認める決定をした。統合の是非や株式争奪戦ばかりが注目されるが、問題の本質は関西流通業界が“よそ者”のオーケーを排除しようとしていることにある。
オーケーは競合店より安く商品を販売するディスカウントスーパー「オーケーストア」を展開し、出店ペースを加速させる。ただ、関西スーパー株主には地場の取引先も多く、高値の株式公開買い付け(TOB)価格を提示したオーケーを抑え、H2Oが関西スーパー株主の賛同を集められたのは、関西流通業界にとって寡占化が進む方が好都合という事情がある。
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週刊エコノミスト
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