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新型コロナの影響で、NYの伝統バレエ公演の出演者に「変化」=伊熊啓輔

チケットは売れ行き好調だ(デヴィット・H・コーク劇場) 筆者撮影
チケットは売れ行き好調だ(デヴィット・H・コーク劇場) 筆者撮影

ニューヨーク バレエ公演で子役の年齢制限緩和=伊熊啓輔

 ニューヨーク・シティ・バレエ団(NYCB)による年末恒例のバレエ「くるみ割り人形」の公演が、ニューヨーク市のリンカーン・センター内にあるデヴィッド・H・コーク劇場で11月26日、始まった。新型コロナウイルスの感染拡大で上演中止となった昨年を除き、1954年の初演以降毎年上演されており、この演目を目当てに世界中から観光客が訪れる。

 伝統公演だが、今年は子役の年齢層上昇という「変化」があった。というのも、同公演に出演する子役は、例年であれば12歳以下が大半を占めていたが、出演者を決めるオーディションが開催された9月は、米国では12歳以下の子供へのワクチン接種が認可されていなかったためだ。一時は開催自体が危ぶまれたが、同公演はNYCBの年間売り上げの半分近くを占めるドル箱の公演であり、何が何でも実現させる必要があった。そこで、…

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