東証マザーズは「炭鉱のカナリア」=市岡繁男
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1年以上も前になるが、筆者は本コラムで「東証マザーズ『バブル』の危うさ」を書いた(2020年9月15日号)。同指数を構成する新興企業群の連結損益合計はずっと赤字である。それなのにマザーズが世界の株価指数上昇率のトップになったのは、バブル以外の何物でもないと断じたのだった。
昨年のマザーズ急騰は日銀の量的緩和政策が強化されたからで、当座預金残高の前年比増と株価の上昇が連動していることがその証左だ(図1)。逆も真なりで、同指数は今年4月の高値から2割…
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週刊エコノミスト
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