週刊エコノミスト Online株式市場が注目!海外企業

スポーツやオンラインで人気のカジノ、豪華大型ホテルからイメージ刷新=宮川淳子

コロナ禍でもカジノの人気は高い Bloomberg
コロナ禍でもカジノの人気は高い Bloomberg

 ◆Caesars Entertainment

 シーザーズ・エンターテインメント(シーザーズ)は、会員数6000万人を抱える米国最大のカジノ運営企業だ。1937年にネバダ州リノで創業され、リゾートの開発とM&A(合併・買収)で成長してきた。現在は、シーザーズ、ハラーズ、ホースシュー、エルドラドなどの有名ブランドを冠した53施設を全米16州で保有・運営している。2020年に同業のエルドラド・リゾーツとの合併で売り上げ規模が大幅に拡大している。また、コロナ禍からの需要回復期待もあり、シーザーズの株価は20年3月の底値から回復基調にある。

 米カジノ業界団体ゲーミング協会の調査では、20年(1~12月)の商業ゲーミング(スロット、テーブルゲーム、スポーツ賭け、オンラインゲーム)の全米売上高は300億ドル(約3兆3900億円)と、コロナ禍で前年比31%減少した。しかし、21年(1~9月)はすでに387億ドル(約4兆3700億円)に達し、前年同期比86%増。コロナ前の19年と比べても同18%増え、21年(1~12月)の売上高は過去最高が予想されている。

 シーザーズの21年の業績はコロナ禍からの好転の兆しが見えている。カジノの閉鎖期間があった影響で20年の純損失は17億ドル(約1900億円)まで膨らんだ。しかし、20年7月に完了したエルドラドとの大型合併に加え、積極的な資産入れ替えも行った結果、21年(1~9月)の売上高は前年同期比3・4倍と大きく増加。投資に伴う有利子負債の金利負担(支払いから受け取りを引いたネット金利負担が17億ドル)が重く純損失を計上したが、営業損益は13億ドルの黒字に転じている。米商業ゲーミング市場全体の好調に加えて、合併効果によるコスト削減も続くことから、21年通期の純損益が黒字化する可能性が高まっている。

ラスベガス以外でも稼ぐ

 米国のカジノといえばラスベガスの…

残り1418文字(全文2218文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月11日号

止まらない円安 24年ぶり介入第1部 市場の攻防15 亡国の円買い介入 財政破綻を早める ■編集部17 1ドル=70円台はもうない ■篠原 尚之 ドル高が揺さぶる「国際金融」 ■長谷川 克之18 円安 これから本格化する内外金利差の円売り ■唐鎌 大輔20 国力低下 米国の強力な利上げはまだ続く 円 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事