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国を挙げて「脱肥満」に取り組むメキシコの本気度=松本杏奈

メキシコシティ―の大通りは毎週末、自転車で運動する人たちであふれる 筆者撮影
メキシコシティ―の大通りは毎週末、自転車で運動する人たちであふれる 筆者撮影

メキシコ 国を挙げて「脱肥満」に躍起=松本杏奈

 メキシコで新型コロナウイルスの影響からか、減量への関心が高まっている。肥満はメキシコ人にとって長年の課題だ。国立統計地理情報院などが2018年に実施した調査によれば、世界保健機関(WHO)が定めるBMI(肥満度指数)を基準とすると、国内で肥満または過体重に分類される成人の割合は75・2%に達する。

 肥満は糖尿病や高血圧症につながり、新型コロナ重症化の原因となるため、政府も対策に力を入れている。20年10月には食品の情報表示規格を厳格化し、国内で販売されるほとんどの菓子類、加工食品類には、糖分過多、カロリー過多などの警告が、少々過剰とも思えるほど大きく表示されるようになった。また、社会保険庁は、公立病院で提供する「減量プログラム」のPRを強化し、ワクチン接種と並行して運動を取り入れた減量を呼…

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