週刊エコノミスト Online不動産コンサル長嶋修の一棟両断

中古マンションの購入トラブルを事前に見抜く方法=長嶋修

まず積極的に情報収集を(写真と本文は関係ありません) Bloomberg
まず積極的に情報収集を(写真と本文は関係ありません) Bloomberg

中古マンショントラブル防止法/129

 都心部など新築マンション価格が1990年前後のバブル期と同等か、それ以上に高くなったこともあって、最近は中古マンションも選択肢として検討・購入に至るケースも多い。今回は、昨今ありがちな中古マンショントラブルについて、簡単な防止策を紹介する。

 実は不動産取引の現場には「(購入者側から)聞かれなかったから言わない」といった状況が残念ながら多々ある。このため、購入者側が積極的に聞き取って懸念点はないか、情報を収集する姿勢が重要だ。確認方法はメールやファクスでやりとりするなど、できれば簡単でも文面を残しておくことがベストだ。

 情報収集したいのは、まず「音問題」。次に「雨漏り」や「水漏れ」、そして「専有部(部屋)内での大掛かりなリフォームや改修工事の履歴」だ。重要ポイントにもかかわらず、聞かないと伝えてもらえないケースが多いのが、専有部内や共有部(階段・廊下など)での事件・事故の履歴だ。何年も前のことを詳細に聞くことは難しいケースもあるが、まずは率直に聞いてみよう。

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