NY殉職警官の葬儀を異例の大規模で実施=冷泉彰彦
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ニューヨーク 殉職警官の大規模葬儀に賛否=冷泉彰彦
殉職したニューヨーク市警の警官2人の葬儀が1月28日と2月2日、マンハッタン中部の聖パトリック教会で執り行われた。教会前の五番街を通行止めとし、数千人の警官が参列。数十台の警察車両が霊きゅう車の護衛のために動員された。濃紺の制服に身を固めた警官が何千人も整列した姿には、市民からは「力の誇示」と不快感を示す声もあった。
殉職した2人は1月21日、家庭内暴力の発生の通報を受けて現場に急行したところ、トラブルを起こした家族の1人の発砲を受けて1人がほぼ即死、もう1人も4日後に死亡した。同月に就任したばかりのアダムズ市長が異例ともいえるほど大規模な葬儀の実施を決めた。アダムズ市長は元市警で、治安の改善を公約に掲げて当選した。その就任直後に発生した事件だけに、盛大な葬儀を行うことで警察の威信回復につなげたいという意図が…
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週刊エコノミスト
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