新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 ワールドウオッチ

豪州で驚きの取り組み始まる、天然ガスの副産物を“国民的飲料”に再利用=守屋太郎

パブの生ビールが環境ビジネスに一役買う日も近い 筆者撮影
パブの生ビールが環境ビジネスに一役買う日も近い 筆者撮影

豪州 ビールを使って脱炭素=守屋太郎

 天然ガスの精製工程で発生する二酸化炭素(CO2)を食品や飲料向けにリサイクルする取り組みが、2023年に始まる。手がけるのは、豪南部タスマニア島と豪州大陸の間にあるバス海峡の海底天然ガスプロジェクト。米石油・ガス大手エクソンモービル、英豪系資源大手BHPの合弁で、海洋プラットフォーム23基を操業し、豪東部のガス需要の約2割を供給する豪南部最大のガス開発事業だ。

 これまで副産物のCO2は大気中に放出していたが、仏産業ガス大手「エアリキード」が新たなガス精製プラントを同島北部に建設し、抽出したCO2を食料・飲料用に浄化して出荷する。豪州の資源プロジェクトでは炭素回収貯留(CCS)の例はあるが、産業用ガスへの転用はユニークな試みと評価されている。

残り171文字(全文514文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事