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ツイッター ユーザー数の多さと拡散力の強さ/15=笹木郁乃

 今回はツイッターの特徴や活用法について紹介する。

 ツイッターは、国内では約4900万人の月間アクティブユーザー数を誇り、日本で実質ナンバーワンのSNSサービスである(2020年9月現在)。一方、全世界で見てみるとユーザー数は約3・3億人にとどまり、フェイスブックやインスタグラムに大きく引き離されている。グローバルよりは、国内向けの情報発信に特化したサービスといえるだろう。

 国内のユーザーの年齢層は20代が最も多く、若者向けメディアという印象が強いが、平均年齢で見てみると35歳となって比較的年齢層の偏りが少ない。

 ツイッターの特徴は、「匿名性」と「拡散性」にある。誰もが匿名で登録でき、興味があるユーザーを「フォロー」でき、面白い投稿があれば「いいね」を押したり、他のユーザーにシェア(リツイート)したりできる。

 この「リツイート」機能は、Aさんの投稿をBさんがリツイート、Bさんのリツイート投稿をさらにCさんがリツイート……というように拡散されていくので、自社の商品やサービスについて知らないユーザーにも知ってもらえる可能性がある。「まずは広く自社のことを知ってもらいたい」という目的をもってSNSを始めるのなら、ツイッターは有効だろう。

 また、他のユーザーの投稿に対してコメントしたり、自身の投稿へのコメントに対してコメントしたりと、1対1のコミュニケーションの場を作ることができるのも特徴だ。

 例えば、ある調理道具メーカーでは社内のカスタマーセンターがツイッターの管理を行っている。このアカウントでは、主に公式サイトに載せた新着情報の転載や、自社の調理器具を使ったレシピの情報を投稿してい…

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