市川明代/桑子かつ代
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編集部から
昨年から5歳の息子を連れて、月に1度のペースで親子登山をしている。重宝するのは、登山記録をユーザーが共有し合うアプリだ。子どもは寄り道が大好きで、大人の「所要時間」が全く参考にならない。アプリで「2人の娘と子連れ登山」「5歳児と○山を踏破」といった投稿を探して、どの山に登るかの判断材料にしている。
だが中にはすごい親子もいる。「5歳児がこの時間で行けたのなら大丈夫だろう」と高をくくると、痛い目に遭う。昨年暮れ、投稿情報を参考に、背伸びして奥多摩縦走を試みた。午前7時に登り始め、昼過ぎに二つ目の山頂に着いたまではよかったが、尾根伝いに行けども行けどもゴールが見えない。日没後、5歳児にはハードな岩場鎖場を滑落の恐怖におびえながら下山するという苦い経験をした。
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週刊エコノミスト
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