電動二輪の発火事故相次ぐ、成長市場に求められる安全性=久保亮子
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インド 急増の電動二輪で発火事故多発=久保亮子
インドで電動二輪の発火事故が相次いでいる。3月下旬の4日間で計4件の事故が報告され、うち1件は火災による煙で父子が死亡した。
死亡事故は3月25日、南部タミルナド州で発生した。地場オキナワ・オートテックの電動スクーターが充電中に発火し、火災による煙が自宅に充満し、所有者の父とその娘が亡くなった。その後も西部マハラシュトラ州で1件、タミルナド州で2件の発火事故が起きた。
自動車調査会社フォーインの堀井崇志氏(「アジア自動車調査月報」編集長)は、「インドでは電動二輪の販売台数が昨年から爆発的に増えたことが原因ではないか」と話す。インドの電動二輪の販売台数は2019~20年は年3万台水準だったが、21年は約14万台に急増。今年は年30万台(フォーイン試算)に達する勢いとみている。インドでは新興の電動二輪メーカーが乱立しており、50社は下らない。
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週刊エコノミスト
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