業績安定の成長株狙え=秋野充成
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東京市場 ストラテジストが読む 業績安定の成長株が狙い目=秋野充成
40年ぶりの水準のインフレを受けた米国の金融政策の転換は、マーケットにすでに織り込まれた。3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨において、5月からの量的引き締め(QT)実施を織り込み、米国債10年物利回りは2・8%を超えた。
5月のFOMCでの0・5%の利上げも市場は想定済みだ。今年12月の政策金利水準予想は2・48%であり、米連邦準備制度理事会(FRB)が想定する中立金利2・4%を超えている。今後の株式市場の見通しは、急激な引き締めがどの程度景況感を押し下げるのか、リセッション(景気後退)確率とその時期を想定することがポイントだ。
この観点から、盛んに議論されてきたのが「逆イールド」(長短金利の逆転)の発生とリセッションの関係だ。過去の事例では、米国債10年物と2年物の金利が逆転してから1~2年で景気後退している場合が多い。
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週刊エコノミスト
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